好きなパーツを強調して印象づける

可憐なドレス姿から一変、モードな着こなしで登場した久保田さん。
チョコレートブラウンのリップを引き立てるため、目元はノーマスカラ&ノーシャドウで仕上げ、眉毛を強調してバランスをとるのがポイント。 タイトにまとめられた髪からも、意志の強さが伝わってくるよう。
「私がメイクで一番大事にしているのは、形がいいねとよく褒めてもらえる眉毛。始めに描くと顔のバランスが整うので、眉毛を濃い目に描いて印象づけて、ほかは薄く色づけるのが私のスタイルです。リップに強い色を持ってくると、自分の新たな一面に出会えますね」
アイメイクをレスする分、クッションファンデーションで艶を、チークで自然な血色感をプラス。ミニマムなメイクが、芯の強さを引き立ててくれる。

自分の意志を示すことが増えた20歳

「時々周りと比べて、自分らしさって何だろうと焦ったりすることもあります。でもそういう時に、“焦っても仕方ないから、いま目の前にあることをしっかりやるしかないよ”っていうもう一人の冷静な自分が出てきます。周りを気にしすぎず、自分は自分と思いながら少しずつ進んでいます」
移り変わりの速い芸能界でも、自分らしさを保ち、マイペースに歩みを進める。そんな久保田さんは今年20歳になったばかり。何か変化があったか尋ねてみた。
「私は今まで自分の考えをなかなか口に出せるタイプではありませんでした。だからたくさんの人と深く話せる大人に早くなりたいとずっと思っていました。少しずつ自分の意見を発言できる機会が増え、言葉にすることで自分の気持ちを再認識できたり、話せる機会がなかったスタッフさんとも話ができるようになったりして嬉しいです」

心を整えてくれるのは、癒やしの香りと音楽

「ローラ メルシエのアンバーバニラが大好きです」と教えてくれた久保田さん。香りのアイテムは、忙しい日々の癒やしとして欠かせないものだそう。
「お気に入りのアンバーバニラの香りを、寝る前にまとい、リラックスしながら眠りについています。他には好きな香りのネイルオイルを、現場で気づいたらちょこちょこ塗ったり、人混みに行った後は部屋に浄化作用のあるホワイトセージの香りを炊いたりして、気分をリフレッシュしています。最近はレコードプレーヤーを買ったので、好きな香りに包まれながらブラックミュージックやR&Bを部屋で聴いているときが、心落ち着くひとときです」

クリエイティブなことをし続けたい

華やかな世界で活躍しながらも、北海道時代のピュアな気持ちと自分らしさを持ち続ける久保田さんに、今後の展望を訊いてみた。
「もっとたくさんの映画に出演できるようになりたいです。女優をメインに活動しながらも、昔から音楽が好きなので、もしチャンスがあれば役などで歌にも挑戦したい。ファッションとビューティーの撮影もすごく楽しいので、これからもクリエイティブなことをし続けたいと思っています。ビューティーのお仕事はきれいな肌の状態で臨みたいので、今まで以上に肌に厳しくなるかもしれませんね（笑）」
そう笑って屈託なくインタビューに答えてくれた久保田さん。自然体でまっさらな美しさに一筋の意志が光る彼女の魅力は、これからも自分らしいカラーで彩られていくのだろう。